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解離性障害のことがよくわかる本 影の気配におびえる病
カイリセイショウガイノコトガヨクワカルホンカゲノケハイニオビエルヤマイ
- 監: 柴山 雅俊

「一人のはずなのに、うしろに誰かがいる」「現実なのに遠くの世界のよう」「体から魂が抜け出て自分を見下ろしている」「メールや電話の履歴があるのに記憶がない」……。このような解離症状がある心の病気は少なくなく、不安や恐怖を感じて受診しても、統合失調症やうつ病、境界性パーソナリティ障害などと診断され、改善せず慢性化してしまうケースが多い。解離はなぜ起きるのか。不思議な病態を解き明かし、回復に導く一冊。
解離性障害は一般的には数少ない心の病気ですが、解離の症状はけっして少なくあ りません。うつ病、統合失調症など、ほかの精神疾患にもみられる症状であるだけでなく、健常者にもある症状です。ところが、そのことが医師にもあまり知られていないため、ほかの精神疾患との誤診がたいへん多くなっています。本書では、解離の症状をもつ本人の訴えをとりあげ、精神医学的に解説します。わかりにくい症状を、イラスト やチャートなどを使い、ひと目見て理解できるようなページ構成になっています。
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目次
内容構成案
第1章 自分を見ている自分がいる
自覚症状、本人の体験、気持ちなど
第2章 こころが2つに割れてしまう病
解離とは、医師からの解説、解離性障害の分類など)
第3章 「健常」から「解離」にいたる原因は
病気と健康の境界、原因など
第4章 解離性症状があるこころの病気は多い
診断、疫学、患者像など
第5章 薬物療法と精神療法で回復をめざす
治療法、周囲の人の注意点など
書誌情報
紙版
発売日
2012年05月17日
ISBN
9784062597647
判型
B20取
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
102ページ
シリーズ
健康ライブラリーイラスト版
電子版
発売日
2017年04月07日
JDCN
0625976400100011000N
著者紹介
精神科医。東京女子大学教授。1953年愛知県生まれ。東京大学医学部卒。専門 は精神病理学。医学博士。虎ノ門病院精神科医長、東大精神科講師を経て、現 職。近年はとくに解離性障害の研究や治療に力を入れている。主な著書に『解 離の構造-私の変容と<むすび>の治療論-』(岩崎学術出版社)ほか多数。