行きゆきて峠あり（下）

官軍への幕府海軍艦船引き渡しを拒否した榎本武揚は、主力を率いて箱館へ向かう。脱走である。一旦は松前軍を破り独立政府を名乗るが、官軍の圧倒的な物量の前に降伏、かくて榎本らは江戸の獄中へ……。得意の聞き書き、関係者の証言等を多用し、榎本武揚とその時代を骨太に描く、巨匠晩年の代表的雄篇。

書誌情報

紙版

• 発売日: 1995年06月15日
• ISBN: 9784062620123
• 判型: A6
• 価格: 定価：790円（本体718円）
• ページ数: 346ページ

電子版

• 発売日: 2006年03月10日
• JDCN: 0626201200100011000C

初出

１９７３年１２月講談社刊『子母澤寛全集　第１２巻』

著者紹介

著： 子母澤　寛（シモザワ　カン）