
マンボウ愛妻記
マンボウアイサイキ
- 著: 北 杜夫
愚妻なのか、悪妻なのか。……それが問題だ。
“マンボウ”の躁鬱病が繰り広げる“夫唱婦随”のユーモアエッセイ
そのとき私は32歳、喜美子は10歳下の22歳だった。
昭和41年の4月、私は突然、躁状態になった。
娘が小学1年のころ、妻が娘を連れて実家に逃げ帰ってしまった。
40代の後半になると躁病はますます昂じて、ついに株に熱中し始めた。
大口は佐藤愛子さんで、500万円を借りた。
埴谷雄高さんに愛人を勧められる。
72歳にして躁病の大波が押し寄せてきた。ほぼ10年ぶりのことである。
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書誌情報
紙版
発売日
2001年03月12日
ISBN
9784062683500
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
212ページ
シリーズ
The New Fifties
著者紹介
著: 北 杜夫(キタ モリオ)