良寛の恋 炎の女 貞心尼

良寛の恋 炎の女 貞心尼

リョウカンノコイホノオノオンナテイシンニ

いくつになっても恋はできる
良寛七十歳、美貌の貞心尼三十歳との出逢い。
一瞬で情熱の炎が燃え上がる――これまでの良寛像を覆す渾身の話題作!

二人はお互いに強く惹かれあった。そして良寛が亡くなるときに、その最期を看取ったのが貞心尼だったのである。
普通の関係ではなかったのではないか。私はそう思っていた。しかし、なにしろあの良寛である。悟りという言葉を聞けば、人はすぐに良寛を思い浮かべるほど、ある高い境地に達した人だ。「散るさくら、残るさくらも、散るさくら」などという句を作った人が齢(よわい)七十にして、女に迷うことなどあるのだろうか。――<本文より>


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2007年11月02日

ISBN

9784062692717

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

358ページ

初出

「恋雪譜」として『新潟日報』などに連載(2006年6月23日~2007年6月25日)したものを加筆・修整して刊行。

著者紹介