
「多動性障害」児-「落ち着きのない子」は病気か?
タドウセイショウガイジオチツキノナイコハビョウキカ
- 著: 榊原 洋一

「多動性障害」児が学級崩壊の引き金、は本当か!?
キレる子、集中できない子……増加するガマンのできない子たちは「多動性障害」か。病む子の「こころ」を守る治療法はないのか!!
いまや微細脳障害治療薬リタリン使用量の急増という現象は、震源地アメリカを離れて、ヨーロッパや日本にまで押し寄せてきている。このリタリンの使用量の急増は何を意味しているのだろうか?折しも日本では、キレる子どもたちの増加や、少年による凶悪犯罪の増加が大きな社会問題になっている。現在、世界一乳児死亡率の低い国である日本に生まれた子どもたちは、世界一健康な子どもたちになるはずである。しかしそれは身体の健康であって、子どもたちの「こころ」はむしろ以前より病んでいるのではないか、と心配する声が高まってきている。病んでいる子どもたちの「こころ」と、増加するリタリンの使用量、その間に何か関係があるのだろうか。本書の目的はその疑問に答えることである。
- 前巻
- 次巻
目次
まえがき──増加する微細脳障害治療薬の示す意味
第1章 耐性の低い子が増えている
第2章 「多動」という名の障害
第3章 「多動性障害」の原因は何か?
第4章 「多動」は治せるか
あとがきに代えて──「多動性障害」の未来
書誌情報
紙版
発売日
2000年08月21日
ISBN
9784062720281
判型
新書
価格
定価:770円(本体700円)
通巻番号
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社+α新書