子どもの凶悪さのこころ分析 17歳にみる「退化のきざし」

子どもの凶悪さのこころ分析 17歳にみる「退化のきざし」

コドモノキョウアクサノココロブンセキジュウナナサイニミルタイカノキザシ

講談社+α新書

「もしや我が子が!?」犯罪報道に親は揺れる!!
17歳の凶悪犯罪は氷山の一角に過ぎない!!子どもの心におきている急激な変化は、人類が退化の方向へ進んでいる大いなる証といえる。名医の逆説的「悪い子の育て方」の提案!!

このところ17歳の凶悪少年犯罪がつづく。偶然なのか、意味あることなのか。あるいはマスコミが、意識しすぎて17歳の犯行をことさらに大きく取り上げるのであろうか。神戸の少年A(当時14歳)以下、相次ぐ殺人事件をおこした少年たちも今、ちょうど17歳なのである。単なる偶然といえそうもない気がする。本書の脈絡からいえば、17歳とは1983年生まれである。バブル経済の絶頂期に生まれているのである。まさにバブル(泡)の子である。後世、きっとその時代的意味づけが明らかになるだろうと思う。新聞に躍る「17歳の心の闇」という活字は同じ17歳の子を持つ親を不安に落とし込んだ。母親たちは我が子にも“その匂い”を本能的に感じていたのである。


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目次

プロローグ 五月の悪夢
第1章 17歳・臨界点を超えた、心の地殻変動
第2章 変化が目立ってきたのはいつか
第3章 「引きこもり」について
第4章 あまりにも日本的な「家庭内暴力」
第5章 ヒト化とはなにか
第6章 普通の17歳に見る不思議な退化――ヒト化の遅れの実相
第7章 子どもたちも、出口を探している
第8章 逆説「悪い子の育て方」
第9章 さらに逆説「悪い子の育て方」
第10章 新たなる近隣形成を
エピローグ 「心」「こころ」――悪夢のつづき――そして希望

書誌情報

紙版

発売日

2001年01月22日

ISBN

9784062720540

判型

新書

価格

定価:770円(本体700円)

通巻番号

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介