IT革命 根拠なき熱狂

IT革命 根拠なき熱狂

アイティーカクメイコンキョナキネッキョウ

講談社+α新書

この無惨な現実を見よ!!IT革命はマボロシだ
不況日本の救世主と騒がれ、バラ色の未来を約束するかのようなIT革命だが、現実を詳細に調べると、哀れな「豊かな社会」が浮かんでくる。あえて言う。ITは危険だ!!

「IT革命」という言葉が爆発的に広がった。国策にもなった。ITは、経済や産業・企業の構造のみでなく政治や文化や生活のあり方まで、すべてを世界的規模で変革し、より豊かな社会をもたらすものといわれている。しかし、それは本当なのだろうか。IT革命というイメージの中で語られているコンピュータやインターネットなどは、その効果や価値や影響が過大評価され過ぎていて、むしろ危険な様相さえ呈しているように思える。本書では、さまざまなIT革命論がどれも現実的な議論ではないことや、ITによって、インフレや景気変動がなくなり、持続的高度成長が実現するというニュー・エコノミー論が非常に怪しげな主張であることを証明し、IT革命などは起きていないし、これからも起きないことを示そうと思う。


  • 前巻
  • 次巻

目次

第1章 バラ色の未来を描くIT革命論
第2章 IT革命「モノから情報へ」のウソ
第3章 既に破綻の兆候を示す無惨な実態
第4章 技術からみたIT革命の限界
第5章 熱しやすく忘れっぽい日本人の現実
第6章 米国ニュー・エコノミー論の真贋(しんがん)
第7章 社会病理の根源としてのIT
第8章 根拠なきバカ騒ぎにつける薬

書誌情報

紙版

発売日

2001年02月20日

ISBN

9784062720588

判型

新書

価格

定価:924円(本体840円)

通巻番号

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介