「引きこもり」から、どうぬけだすか

「引きこもり」から、どうぬけだすか

ヒキコモリカラドウヌケダスカ

講談社+α新書

声なき声をどう聞くか再出発へのきっかけは
20年間、2000家族に寄りそい、いち早く「引きこもり」に取り組んできたカウンセラーだから言える、現状を打ち破り、長期化させないための具体的な方法のかずかず!

「引きこもり」とは心が引きこもることで、誰もがもっている基本的な心理だと私は思っている。問題はその後、孤独感を深める中でどうやってふたたび人とつながって人の輪の中に還っていくかである。だから引きこもりにとって自立とは働くとか学校に行くとかいうことよりも、第三者とコミュニケーションがとれるようになったかどうかのほうが重要である。人間関係の中で人と「せめぎあって、折りあって、お互いさま」の循環的コミュニケーションがなんとかやりとりできれば、後は本人の生き方の問題である。
本書では、多くの親と子が引きこもったことを肯定的にとらえてぬけだしていった姿を紹介したい。


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目次

第1章 引きこもる子の声なき声
第2章 ぬけだすきっかけ
第3章 ふがいなさに苦悩する親たち
第4章 閉ざされた心の悲鳴
第5章 人は人に傷つき、人に癒される
第6章 人間関係を育てるコミュニケーション・ワーク
第7章 「引きこもり」家族の手記
第8章 もう引きこもらなくたっていい

書誌情報

紙版

発売日

2001年03月19日

ISBN

9784062720632

判型

新書

価格

定価:968円(本体880円)

通巻番号

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介