日本航空事故処理担当

日本航空事故処理担当

ニホンコウクウジコショリタントウ

講談社+α新書

無責任と安全軽視。事故は結局、人がつくりだす!!
国と企業に蔓延する安全管理意識のあまりの貧困。その底に流れるヒューマン・ファクターの軽視を、日航機の事故処理25件の実務家が体験に基づいて指弾!

あの御巣鷹山事故の大惨事から15年も経ち、ニューデリー事故やモスクワ事故からは30年近くも経っている。その間に会社の経営者は何代も替わり、職制や一般社員にも世代交代があって、過去の事故は、その一覧表によってのみ知られる事実となっている。これらの事故で亡くなられたり、負傷されたりした人々が残した安全運航の確保のための教訓は、風前の灯(ともしび)の状態にある。
私は、過去の事故の教訓を生かし、再発防止に向けて監視の目を怠らないようにしなければ、また次の航空事故を引き起こすことにもなりかねないとの危機感を抱いた。そのためには、実際に事故処理を担当してきた自分がその内容を公表し、航空事故について正しく理解してもらうことが必要ではないかとの使命感のようなものも感じた。


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目次

第1章 前代未聞のハイジャック事件
第2章 航空事故処理担当
第3章 事故防止のための安全管理とは
第4章 安全管理の根源にあるもの
第5章 ハインリッヒの法則
第6章 ニアミスの危機管理

書誌情報

紙版

発売日

2001年03月19日

ISBN

9784062720649

判型

新書

価格

定価:968円(本体880円)

通巻番号

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介