温泉で、なぜ人は気持ちよくなるのか―名湯の条件

温泉で、なぜ人は気持ちよくなるのか―名湯の条件

オンセンデナゼヒトハキモチヨクナルノカメイトウノジョウケン

講談社+α新書

誰も知らなかった本物の温泉の本当の実力!!
人の心を癒す〈名湯の3条件〉に適う温泉はどこか。温泉と温泉地の癒し効果を、歴史と科学の目から検証する。なぜ、日本人は温泉に魅了されるのかがわかる本!!

あらためて温泉のことをよく知っていただいて、温泉をもっと楽しみ、もっと温泉が好きになってもらう。これが本書の第1の目的、願いである。第2に、温泉の楽しみには、開放的にハダカになって湯に浸かることがまず思い浮かぶように、温泉と肌のふれ合いが悦楽の原点ともいえる。第3に、私たちに深いやすらぎを与え、体調を整え、癒してくれるという大切な要素が、温泉の悦楽には含まれている。温泉が人を癒すのは、さまざまな個性を持つ新鮮な源泉の効用をふまえつつも、温泉を育んできた自然と土地と共同体の人々が織りなす温泉地の総体が、やさしく人を包み込んでくれるからであろう。温泉のもたらす愉悦の核心は、そこにあるのではないかと思う。


  • 前巻
  • 次巻

目次

第1章 快楽物質を生じる温泉の秘密
第2章 源泉は新しく、温泉地は古いほどいい!!
第3章 温泉はなぜ心とからだを癒せるのか
第4章 名湯の条件と温泉をもっと楽しむ法
第5章 歴史を動かす温泉地の人と事件
第6章 ハダカと混浴の歴史的背景

書誌情報

紙版

発売日

2001年04月19日

ISBN

9784062720687

判型

新書

価格

定価:880円(本体800円)

通巻番号

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介