介護保険 不幸のカラクリ

介護保険 不幸のカラクリ

カイゴホケンフコウノカラクリ

講談社+α新書

体験してわかった!!あきれた矛盾とデタラメ
スタートして1年、みんなが幸せになれるはずなのに、逆に不幸にしてしまった介護保険。お役人が作ったこの血の通わない制度の問題点をユーモラスに解き明かす!!

実母が寝たきりになって拙宅にきてから10年目になる。母は89歳、私は64歳になろうとする立派な老老介護家庭である。いたれりつくせりの親孝行介護とはほど遠い一方、人として恥ずかしい扱いはしてないという、まあどこにでもある庶民の老親のいる光景だろうと思う。そこへ、ひとすじの光明が射したような介護保険のファンファーレが鳴り響いた。私の期待は大きくふくらむばかりだった。ああ、やっと、私は強制された苦役から解放されるのだ、と心はずむ。腰痛をこらえながら母を抱き動かししなくてよくなれば、もっとやさしくゆとりをもって接することができるようになるだろう。……ところが、実際に始まってみると、みんなを不幸にするとんでもない制度の矛盾が次から次へ噴出してきた。


  • 前巻
  • 次巻

目次

第1章 子が親の介護をするのは当然か
第2章 こんなにある介護保険の矛盾
第3章 ケアマネジャーも泣いている
第4章 貧乏人はサービスが受けられない
第5章 明確な基準のなさが生む不公平
第6章 言いたくないけど、ドイツでは
第7章 役人が制度をますます悪くする
第8章 老人と家族を不幸にするシステム
第9章 追記:自治体のバラツキも問題だ

書誌情報

紙版

発売日

2001年04月19日

ISBN

9784062720717

判型

新書

価格

定価:770円(本体700円)

通巻番号

ページ数

192ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介