
二兎を得る経済学―景気回復と財政再建
ニトヲエルケイザイガクケイキカイフクトザイセイサイケン
- 著: 神野 直彦

日本復活の「絶対成功理論」!
もうリストラはいらない!!
「骨太」改革で国民は骨折。市場万能主義で日本は沈没。消費税増税では財政再建はできない!東京に活を入れた財政の第一人者による、日本再生「最後の処方箋」を!!
世紀末はいつも人々に暗黒のイメージを植え付ける。実際、20世紀末から人類の歴史は、暗澹(あんたん)たる長期的停滞に苦悩し、いずれの国民国家も市場経済と財政という2つの経済の危機に喘いできたといってよい。
溺れる者は藁をも掴む。日本の掴んだ藁は、「レーガノミックス」である。
鹿鳴館の舞踏に酔い痴(し)れる人々の目には、アメリカの栄光は「レーガノミックス」の成功と映ってしまう。レーガンに真似て舞いさえすれば、日本も晴れの舞台で光り輝くことができる。こう堅く信じて、足の長さも手の長さも相違する日本が、レーガンよろしく踊り始めたのである。
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目次
序 章「レーガン型改革」をコピーした大失敗
第1章 財政と景気の二兎を得た国
第2章 「歴史の峠」に訪れる財政危機
第3章 「人間を信頼しなかった国」の財政
第4章 3つの政府体系への再編
第5章 他者が成功すれば自分も成功する社会
第6章 二兎を追い二兎を得るシナリオ
終 章 「市場の神」対「人間の尊厳」
書誌情報
紙版
発売日
2001年08月20日
ISBN
9784062720878
判型
新書
価格
定価:814円(本体740円)
通巻番号
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社+α新書