
イスラムのテロリスト
イスラムノテロリスト
- 著: 黒井 文太郎

全世界を震撼させたテロリストは何物か!?
同時多発テロはついに世界覇権国・アメリカの中枢を直撃した!反米の憎悪に燃え、世界各地で暗躍するイスラム・テロリストの、ベールに包まれた実像に迫る!!
イスラムを抑圧する異教徒との戦いを「聖戦」と呼び、そのためには何人でも異教徒を殺してもいいと考える人々――それが、イスラム・テロリストである。現代のイスラム・テロリズムには、3つの母胎があったといえる。
ひとつめは、イスラム教の少数派で、もともと殉教思想の強かったシーア派イスラムである。ふたつめは、エジプト中南部「上ナイル地方」と呼ばれる地域の好戦的な社会慣習である。3つめは、多数派ヒンズー教徒と昔から戦ってきたインド亜大陸のイスラム聖職者集団である。これらの3つの水脈は、互いに絡み合い影響を与え合いながら、絶えることなく連綿と受け継がれ、さまざまなテロ・グループを生み出してきた。アフガニスタンの戦場は、そういった地下水脈が国際化するうえで、決定的な役割を果たしたいということはいえるだろう。
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目次
第1章 イスラム・テロリズムの誕生
第2章 ホメイニの自爆部隊
第3章 アアフガン・コネクション
第4章 テヘラン発「悪のネットワーク」
第5章 世界に散ったアフガン義勇兵
第6章 狙われたアメリカ
第7章 アジア・イスラムの地下水脈
第8章 自爆テロの連鎖
第9章 「アメリカ同時多発テロ」への道
書誌情報
紙版
発売日
2001年10月18日
ISBN
9784062721028
判型
新書
価格
定価:968円(本体880円)
通巻番号
ページ数
200ページ
シリーズ
講談社+α新書