
家族のための老いじたくと財産管理――親子の財産トラブルと成年後見制度
カゾクノタメノオイジタクトザイサンカンリオヤコノザイサントラブルトセイネンコウケンセイド
- 著: 中山 二基子

子どもをあてにしない、負担をかけない「お金」の生涯設計!!
これまでのように、子どもに任せておけばすんだ時代ではない。判断能力が衰えたり、痴呆になった高齢者の暮らしと財産を守る“成年後見制度”が我々の強い味方になる。
私のところには、老後の暮らしに関する相談がたくさんあります。老親からの相談もありますし、親の財産や介護をめぐってトラブルになっている子どもからの相談もあります。このような相談を受けていると、安易に子どもに頼ることは、往々にして取り返しのつかない悲劇をもたらすことを痛感します。「子どもが何とかしてくれるだろう」ではなく、しっかりしている間に自分の手で老後の準備をしておかなければなりません。
これは、もちろん、自分が惨めな老後を送らなくてもすむようにという「老いじたく」です。しかし、自分のためだけではありません。子どもたちが親の老後をめぐって争うことのないように、というためでもあるのです。自分の老後をめぐって子どもたちに喧嘩をさせてはいけません。―――(本書より)
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目次
第1章 親と子どもの「老いの風景」
――子どもがいれば老後は安心か
第2章 子どもに頼らない「老いじたく」
――「任意後見制度」を上手に使った例
第3章 子どもがいない痴呆の高齢者たち
――「法廷後見制度」で救われた例
第4章 知的障害のある子の将来を案じる親たち
第5章 「老いじたく」に欠かせない財産管理
第6章 知っておくと役に立つ老後を生きるコツ
書誌情報
紙版
発売日
2002年01月21日
ISBN
9784062721158
判型
新書
価格
定価:858円(本体780円)
通巻番号
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社+α新書