牛乳・狂牛病問題と「雪印事件」 安心して飲める牛乳とは

牛乳・狂牛病問題と「雪印事件」 安心して飲める牛乳とは

ニュウギュウ・キョウギュウビョウモンダイトユキジルシジケンアンシンシテノメルギュウニュウトハ

講談社+α新書

「安心して飲む食べる」立場で酪農乳業界の真相にメスを!!

「狂牛病はウシへのテロだ!」ある酪農家がこううめいた。
農水省の無策、乳業・食品業界の汚濁。酪農家のつぶやきは、そのまま消費者の声だ。どうすれば変革できる!?

●結びついた狂牛病と「雪印事件」
●なぜ、日本の牛乳は危ないのか
●低温殺菌のパス乳は生きた牛乳
●安心して飲める牛乳を求めて
●木次(きすき)乳牛と東毛酪農の挑戦
●山地酪農が究極の酪農に近い
●狂牛病はウシのテロだ!
●狂牛病を野放しにしてきた巨悪
●欧州並み「危険度(レベル)3」の日本
●日本の「食品」はどこへ行く

20世紀の最後の年、2000(平成12)年の6月、雪印乳業が巨大な食中毒事件をひきおこした。大阪を中心に判明しただけで被害者は1万3000人をこえた。
やがて翌年9月、千葉県の酪農家で、狂牛病ウシ第1号が確認された。農水省はかねてから日本には狂牛病が発生しないと主張し、EU(欧州連合)による狂牛病国際調査にも協力をこばんだ。狂牛病は動物性タンパク飼料である肉骨粉をウシにあたえることに起因する。EU調査の拒否もさることながら、農水省は肉骨粉のルーズな規制にも責任があった。
狂牛病発生のニュースがつたわるやいなや、ウシからヒトへの感染がおそれられ、牛肉の消費量が激減した。その後も、狂牛病は2001年11月と12月に発生。3頭になった。


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書誌情報

紙版

発売日

2002年05月20日

ISBN

9784062721349

判型

新書

価格

定価:968円(本体880円)

通巻番号

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介