学校を捨ててみよう!-子どもの脳は疲れはてている

学校を捨ててみよう!-子どもの脳は疲れはてている

ガッコウヲステテミヨウコドモノノウハツカレハテテイル

講談社+α新書

学校こそが、子どものこころを蝕む原因だ!!

不登校は「心理的な問題」ではない。中枢神経機能障害、免疫機能障害などを伴う重い病気なのだ。無理に学校に行くことで、精神を崩壊させてしまう危険がある!!

●子どもたちの脳は変化している
●不登校は小児型慢性疲労症候群
●不登校は脳の病的疲労状態
●「親が悪い」はまちがい
●愛情不足は生きる力を奪う
●子どもたちよ!学校を捨てよう
●学校指導が脳を殺している
●よい子生活は疲労生活
●もう1つの疲労の元は睡眠不足
●少年犯罪は蝕まれた脳がおこした

12年間の学校教育で、彼らは何を学び、何を学ばされてきたのであろうか。私には、彼らが気の毒ではならない。それは現代の学校教育が偏った情報提供による脳の偏りをつくり出す狂育を施していると感じているからである。若者の問題は、現在の日本の大人たちがつくりあげてきた「ほとんど人生で役に立たない知識詰めこみ能力を育てる」、「社会性と称して皆に協調するために自己抑制を強いる」学校教育に大きな責任があると、私は考えている。
学生たちの学力低下の源は、まさに日本の教育システムのなかに潜んでいるのである。日本の学校社会システムによる偏った情報の注入は子どもたちの持続的な緊張状態をもたらしており、不安を刺激する脳機能の賦活(ふかつ)は、子どもたちの生きる自信を揺るがせ、焦りや絶望をかもしだしていく。


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書誌情報

紙版

発売日

2002年05月20日

ISBN

9784062721356

判型

新書

価格

定価:968円(本体880円)

通巻番号

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介