建築家がつくる理想のマンション

建築家がつくる理想のマンション

ケンチクカガツクルリソウノマンションスミゴゴチノヨサトハナニカ

講談社+α新書

100年もつ「木造建てマンション」の発想と技術!!

ディベロッパー+ゼネコン+銀行だけに「私たちの家」を任せていいのだろうか? 住みごこちを一番に考えると「低層、自然素材、賃貸、長持ち」が最良の選択になる!!

●人が心地よく住むための建物
●今、なぜ建築家主導なのか
●さまざまな人が住むのがよい
●世界の古い集落に学ぼう
●「パターン・ランゲージ」の発想
●間取りが一戸一戸違う低層賃貸
●楽しく集まって住む小さな村
●自然素材工事を職人の技と心で
●100年もつ木造建てマンション
●左官の仕事にこだわる

理想のマンションとはなんだろう。今まで3つのマンションを建ててきて、いまだ答は模索中である。「泰山館」、「アパートメント傳(でん)」、そして「アパートメント鶉(じゅん)」へと進んでいく過程は同時に自分なりの答えを見つける過程でもあった。今の目から見るとそれぞれの空間は、自分なりの模索の過程をそのまま残している。
現在も理想のマンションという問いへの解答は見つかっていないのだから、これからもその時々の答えを出していくしかないだろう。とりあえず、本書では現時点で考えているもろもろのことを放り出していこうと思っている。
理想のマンションとはなんだろう。答え方はいろいろある。私は、とりあえず住む人の方向から、「人が心地よく住むための建物」と答えるところから始めたい。


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目次

序章 なぜ日本に住み心地よいマンションが生まれないのか
第1章 住み心地よいマンションはつくれる
第2章 世界の古い集落にマンションの手本がある
第3章 マンションづくりの新しい考え方を求めて
第4章 理想のマンション(1)間取りが一戸一戸違う低層賃貸
第5章 理想のマンション(2)中庭にカフェと池のある低層賃貸
第6章 理想のマンション(3)木造戸建て感覚の低層賃貸
第7章 これからのマンション

書誌情報

紙版

発売日

2002年08月19日

ISBN

9784062721479

判型

新書

価格

定価:858円(本体780円)

通巻番号

ページ数

208ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介