
奇跡の新薬開発プロジェクト
キセキノシンヤクカイハツプロジェクト
- 著: 梅田 悦生

世界中の痴呆を救った新薬誕生、14年間のドラマ!!
「薬のノーベル賞」であるガリアン賞特別賞ほか、多数の賞を受賞した画期的な新薬の開発。
研究開発から完成までの「闘いの記録」。
世界中で家族の笑顔が甦った!!
アリセブトは1983年、エーザイ筑波探索研究所で開発が始まり、1997年、世界で初めてアメリカで使えるようになるまで、実に14年の歳月が必要であった。日本で発売されるようになったのは、更に2年と10ヵ月後のことである。のべ約100人が開発に携わった。新薬は、それほどの長い時間をかけ、情熱を傾け続けて初めてつくることができる。
今いる場所がわかるか、家族の顔がわかるか、それだけのことであっても、今いる場所が自宅とわかれば、徘徊に出かけてしまうことはなくなるし、家族の顔がわかれば、再び心がかよい合う会話ができるのである。それだけのことが、どれほど痴呆老人を抱えている家族の心を慰めることであろうか。患者は薬のおかげで、家族とのふれあいが保てるのである。
●画期的な発明
●改善した人たちと家族の喜びの声
●新薬開発の流れ
●アルツハイマー病とアセチルコリン
●すばらしい新薬/ピカ新
●中枢神経にだけ効く薬の探索
●ドラッグ・デザイン
●アリセプトの誕生日
●国際学会発表へ
●アリセプトで救われる人々
- 前巻
- 次巻
目次
序章 画期的な発明
第1章 新薬ができるまで
第2章 アルツハイマー病とアセチルコリン
第3章 すばらしい新薬/ピカ新
第4章 化合物の工業生産
第5章 臨床試験と申請・認可
書誌情報
紙版
発売日
2002年09月19日
ISBN
9784062721523
判型
新書
価格
定価:858円(本体780円)
通巻番号
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社+α新書