森の力

森の力

モリノチカラニホンレットウハシンリンハクブツカンダ

講談社+α新書

トトロの森、鎮守の森の力と大切さ、知ってますか!?

日本人の心の中に、いつも森は生きてきた。
21世紀のこれからを生きていく子供たちに、多くの命を育む森林のメカニズムを知ってもらいたい。緑の地球を守るために!

「ワーッ! 日本昔話の世界だね」
私のふるさとの栃木に足を運んだ道産子の妻が、最初に口にした言葉です。縁側と障子のある家、庭には黄色い実をつけた柿の木、ケヤキやスギの屋敷林と家の前の田んぼ、裏山のスギ林へと続く景色、そういえばこれが「まんが日本昔話」の中に出てくる風景に違いなく、日本の原風景ともなっているものです。
北海道では、冬の寒さが厳しいので、縁側のある家は少なく、柿の木もありませんし、道南地方を除けばスギ林も見ることができません。
私たち日本人は、このような日本昔話の風景に出てくる田んぼや柿の木、それに屋敷林や裏山のスギ林と深い関係を持ちながら、時には木材や下草を利用し、森林から流れ出る水によって田んぼをつくり、生活を営んできました。

●森の知識 三と七で覚えよう
●水をつくる森 魚を育てる森
●不思議な森林の生態
●森の栄養源「木の実」
●森林と人との歴史
●日本人の心の中にある森林
●森の履歴書「鎮守の森」
●危機に瀕する日本の森林
●地球環境と森林
●21世紀の森林を展望すれば


  • 前巻
  • 次巻

目次

第1章 日本列島は森林博物館だ!
第2章 驚くべき森林の力
第3章 不思議な森林の生態
第4章 森林の力――その賜物
第5章 森林と人との歴史
第6章 日本人の心の中にある森林
第7章 危機に瀕する日本の森林
第8章 地球環境と森林
第9章 21世紀は「森林の世紀」

書誌情報

紙版

発売日

2002年09月19日

ISBN

9784062721530

判型

新書

価格

定価:968円(本体880円)

通巻番号

ページ数

300ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介