
味覚障害とダイエットーー「知られざる国民病」の処方箋
ミカクショウガイトダイエットシラレザルコクミンビョウノショホウセン
- 著: 冨田 寛

「リンゴとナシの味の違いがわからない」恐ろしさ!!
ファミレス、コンビニ、自販機の普及が味覚異常に拍車をかけている!
子どもたちの味覚がおかしくなっている!
第1人者が「命を支える食」と障害を防ぐレシピを明示!!
「リンゴとナシの味の違いがわからない」、「ラーメンもゴムを食べているよう」、「何を食べても味がなくておいしくない」。
そう話すのは38歳の主婦Kさんです。Kさんが「自分の味覚がおかしい」と感じたのは、ある日、夕食のためのカレーライスを作っていた時のことでした。味見をしたらカレーの味がまったくわからず、温かいお湯のようにしか感じられなかったのです。
驚いたKさんは、自宅近くの病院をすぐに訪ねました。しかし、原因はわかりません。私のクリニックを訪れた時には、味がわからなくなってから1年が過ぎていました。検査をしてみたら、血液中の亜鉛の量は58マイクログラムでした。正常値は最低でも80マイクログラムですから、かなり低い値です。亜鉛欠乏による味覚障害でした。
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目次
はじめに――味覚障害はダイエット・崩食・孤食社会の国民病
第1章 自覚のない味覚障害の若者たち――臨床の現場から
第2章 子どもたちの食卓――孤食・個食・固食・小食・粉食
第3章 高齢者がかかりやすい味覚障害
第4章 味覚障害――その恐ろしさの実態
第5章 味覚障害のメカニズムと味覚検査
第6章 必須ミネラル亜鉛とは?
第7章 亜鉛不足がまねく、病気と症状
第8章 医者がすすめる「食べ方」のポイント
あとがき――「命を支える食」を見直そう
書誌情報
紙版
発売日
2002年10月18日
ISBN
9784062721592
判型
新書
価格
定価:968円(本体880円)
通巻番号
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社+α新書