
急増する犯罪リスクと危機管理
キュウゾウスルハンザイリスクトキキカンリ
- 著: 小林 弘忠

犯罪件数は過去最悪!!
50人に1人が被害者に!
ピッキング、自動車盗、外国人犯罪、メル友殺人、ストーカー、盗撮・盗聴……。犯罪が多発する一方で検挙率は史上最低を記録。日本はもう「安全大国」ではない!
これまで人口10万人あたりの犯罪発生率がもっとも高かったのは、1948(昭和23)年の2000であった。当時は太平洋戦争後の大混乱のさなかであり、特異な時期といっていいだろう。その後、発生率は減りつづけていたのだが、73年の1091を底にふたたびアップ、88年から1300台、93年から1400台、以後、97年1506、98年1608(数字はいずれも『平成13年版 犯罪白書』)となり、ここへきていきなりポンと2000台を飛び越えてしまった。国民の50人に1人が何らかの犯罪に遭遇している勘定である。
それでいて、刑法犯の検挙率は年々下がる一方で、2001年はとうとう20%を割った。273万5612件のうち19.8%しかつかまらないという史上最低率となってしまったのだ。
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目次
第1章 過去最悪、増大する犯罪リスク
第2章 ドロボウは常識の裏をかく
第3章 凶悪化する暴力犯の動向
第4章 新しいタイプの犯罪が多発する
第5章 危機管理はどうあるべきか――安全の研究
書誌情報
紙版
発売日
2002年12月19日
ISBN
9784062721707
判型
新書
価格
定価:858円(本体780円)
通巻番号
ページ数
192ページ
シリーズ
講談社+α新書