ユダヤ人 復讐の行動原理

ユダヤ人 復讐の行動原理

ユダヤジンフクシュウノコウドウゲンリ

講談社+α新書

ユダヤ人の「受難と報復」は「選ばれた民」の思想にある!!

1967年の第三次中東戦争以後、エルサレム全都を支配下に置いたイスラエルの権利とは何か。
聖書の時代に「選民」の思想と「聖戦」の行動の歴史をたどる!

●ヨシュアの聖なる絶滅戦争
●神のためには許される殺戮
●ヤコブー族が復讐の大虐殺
●ソドミーとホロコースト
●人間を食人鬼に堕とす神の呪い
●イスラエル同族間の争い
●不倶戴天の異国人王妃と予言者
●ユダヤ人絶滅の企てとその報復
●反ヘレニズム闘士に残忍な弾圧
●イスラエル建国の権利とは何か

聖書のイスラエルの民は、紀元前六世紀、長年のバビロニア捕囚から父祖の地パレスチナに帰還した後、父祖たちの唯一の神を奉じるユダヤ人の宗教共同体として自覚を新たにした。このユダヤ人の子孫がふたたび亡国の民となり、中世、近世、現代と、苛酷な運命に翻弄された果てに、ついに自らの国家として回復したのが現在のイスラエルである。
彼ら、ユダヤ人の歴史という場合、起源は聖書の時代にさかのぼる。むろん、聖書は史実の忠実な記録ではない。伝承された神話や説話の要素をかなりふくんでいる。一方、聖書の中には、歴史を叙述した書がいくつもある。その歴史は、神が人間――とくに選ばれたイスラエルの民に対し、何をし、どう関わってきたかをたどり、これを伝える。本書が扱う歴史は、主としてこの聖書の記述が内容である。


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書誌情報

紙版

発売日

2003年03月19日

ISBN

9784062721844

判型

新書

価格

定価:968円(本体880円)

通巻番号

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介