
塀の内外 喰いしんぼ右往左往
ヘイノウチソトクイシンボウオウサオウ
- 著: 安部 譲二

健康はどうでもいい。「旨いもの」が喰べたい!!
刑務所のメシから世界中の有名無名レストランまで喰べ尽くし、「喰い意地が張っている」と自称する著者が、旨い店に感動し、まずい店に怒る!!
●脂がなくて旨いものか
●匂いこそ旨み
●塀の中の悲しい喰べもの
●あっちの塀の中
●魚と肴
●味なレストラン
●旨いもの屋に足が向く
●こんな店、つぶれてしまえ
●鍋、なべ、そして鍋
●旨いものにはわけがある
65歳という隠れもない爺様となった僕に、若い頃と同じかそれ以上に出来ること楽しめることは、書くことと、喋ること、それに喰べることの3つだけです。
書くことと、それに最近はちょっと舌足らずになってしまった喋ることは、暮らしを立てている仕事ですから、一生懸命努力してやっていますが、喰べることは何の苦労もありません。極く自然に、喰いしんぼがやっていられるのです。
この歳になって何でも旨いものは素材と、それに加えて料理するほうの心だ……ということを つくづく思い知りました。作る人の喰べる人への愛が籠もっていなければ、それは画竜点睛を欠きます。心の籠もっていない、愛の感じられない喰べものを喰べるのは苦痛で不快です。
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書誌情報
紙版
発売日
2003年03月19日
ISBN
9784062721851
判型
新書
価格
定価:968円(本体880円)
通巻番号
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社+α新書