小澤征爾 音楽ひとりひとりの夕陽

小澤征爾 音楽ひとりひとりの夕陽

オザワセイジオンガクヒトリヒトリノユウヒ

講談社+α新書

聴く人を感動させる美しい音楽は、沈んでいく夕陽を見た時のような悲しい味がするんです――小澤征爾

至近距離から取材してきた著者が初めての「生の声」を届ける!

「実験」。小澤征爾は音楽家としての意味を語る時、つねにこの言葉を口にする。「東洋人として西洋音楽をどこまでやれるか」という挑戦の一日一日。「世界のオザワ」になった今日でも、その初志は変わっていない。ぼくの言う実験の本当の意味は、簡単な問いなんですよ。クラシック音楽は世界共通だと思っているんですよ。その実証の実験なんですよ。
文化の違いや歴史の違いが、音楽では仕切りがないと思いたいわけ、理屈では。で、本当にそうなのかというのがテーマなんです。実験はいまでも継続中です。そう簡単に答えは出てこないですよ。
ぐだぐだ理屈をこねるのではなくて論より証拠の「事実」を見せつけてやる、という冒険的姿勢こそ、小澤の流儀にほかならない。

●生き方のすべてが音楽の中に
●自分自身を見つめる目を養う
●「世界のオザワ」と日本
●音楽は知恵の器
●「個」が絶対大事
●いまもっとも力を注いでいること
●音楽はうんと個人的なもの
●なぜいい音楽が必要か
●日本が新実験場
●点で終わらないで先へつなげよう


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書誌情報

紙版

発売日

2003年08月23日

ISBN

9784062721905

判型

新書

価格

定価:924円(本体840円)

通巻番号

ページ数

208ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介