
汚職・贈収賄
オショクゾウシュウワイソノソウサノジッタイ
- 著: 河上 和雄

汚職事件の捜査や公判、意外に知らない実態!!
元東京地検特捜部長が明かす「汚職事件」の真実の姿。
刑法の条文は?罰則の重さは?政治家の言い逃れは?
続発する汚職事件の捜査・公判はどう進むのか。
政治家の犯罪、とりわけ汚職を追及していると、人間が権力を求める存在であること、権力をもつと倫理観が麻痺しがちになること、麻痺した倫理観を持った権力者は絶対的に腐敗するという現実に直面して絶望的になる。だが、それが人間の本性なのだろう。そうだとすれば、人間の本性を刑罰によって変えることは不可能といわなければならないから、倫理観の麻痺した人間を常に権力から排除することだけが、汚職をなくする有力な手段でしかないのではないか。結局、捜査機関ががんばる以外に道はないようである。
●昔も今も汚職は罪
●被害者のいない犯罪
●捜査の端緒
●検察・警察・国税庁の動き
●東京地検特捜部出勤!
●地検特捜部の体制は?
●捜査に圧力はある?ない?
●法廷戦術あの手この手
●具体的判決の例
●政治と検察力関係
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書誌情報
紙版
発売日
2003年09月20日
ISBN
9784062722131
判型
新書
価格
定価:968円(本体880円)
通巻番号
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社+α新書