強すぎた名馬たち

強すぎた名馬たち

ツヨスギタメイバタチ

講談社+α新書

強さは罪か。強さに人が乱れる!馬主、厩舎、騎手が明かす真相!!
速くて強いがゆえに期待され才能をつぶされる。関係者だけが知る真実とは。トキノミノルからサイレンススズカまで、遺伝子を残さず逝った伝説の名馬が、今ここに蘇る!!

なにが歴史的名馬か、これは常に競馬界のテーマである。たぶんシンザン、シンボリルドルフ、ナリタブライアンなどの三冠馬を中心とした、いわゆる名馬になるのだろう。しかし、いま一度競馬の歴史を考えると、“スピード”という大きな潮流があることに気がつく。(中略)といった観点に立てば、それはサイレンススズカであり、ハマノパレードであり、トキノミノルである。事実トキノミノルは、明らかにスピードでシンザンをしのぎ、サイレンススズカの才能はシンボリルドルフに勝るものだった。それにもかかわらず、これらの馬は歴史的名馬にはなりえなかった。短い栄光の直後に世を去ったからである。したがって遺伝子を残さず、歴史もつくれない。その速さ、強さは語り草だが、やがてその名は、時代とともに忘れ去られていくのだろう。

●スピードの化身、神の嫉妬か
●逃げ切りとは無敵の独走なり
●自力勝負で勝つ能力はある
●小柄な体に宿る強靱な競争生命
●ダービーを勝つために生まれた
●巨体の「不沈艦」最後の真実
●スピードも能力も半端じゃない
●天才と狂気が同居した強烈な個性
●人に翻弄され才能を滅ぼす
●鬼神も避けよ、怒濤の追い込み


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書誌情報

紙版

発売日

2004年02月21日

ISBN

9784062722407

判型

新書

価格

定価:968円(本体880円)

通巻番号

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介