監視カメラ社会

監視カメラ社会

カンシカメラシャカイモウプライバシーハソンザイシナイ

講談社+α新書

あなたの日常は24時間、撮られ、記録されている!!
銀行、コンビニ、エレベータ、駅、道路……。街はカメラであふれている。国家レベルで構成されている監視システムの全貌を解説!そのなかで個人はどう対処すべきか!

監視カメラに映っていた画像が、凶悪事件の決定的な証拠となることも多く、犯罪の抑止に役立っている。こうした現実を突きつけられると、安全のためなら仕方がない、と考えてしまう。間違いなくいえることは、国家が運営する監視システムは、着実に成果をあげているという点だ。公共の利益に対して個人の権利がある程度制限されるという認識は常識といっていい。そのうえ、治安面で監視システムが成果をあげる現実を突きつけられれば、その必要性を否定するのは難しい。他方、プライバシーの侵害といっても、それが具体的な被害となってあらわれないかぎり、我々にはなかなか実感できず、監視側の既成事実の積み重ねを許してしまう。この点にこそ、監視システムを批判することの難しさがあるように思う。

●流通する盗撮ビデオ
●警察の盗撮
●予測を超えたメディア社会
●監視がもたらす安全と恐怖
●エシュロンの威力と限界
●監視システムに参加する日本
●標的となる民間人
●検閲される社内メール
●日常空間を監視するDIVA
●こんな時代にどう暮らすか


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書誌情報

紙版

発売日

2004年02月21日

ISBN

9784062722421

判型

新書

価格

定価:924円(本体840円)

通巻番号

ページ数

208ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介