母子密着と育児障害

母子密着と育児障害

ボシミッチャクトイクジショウガイ

講談社+α新書

子供の心がわかる本
手をかけすぎの育児常識が子どもの「生きる力」を奪う!!

子どもたちはどこか病んでいる。しかし、それを克服する素晴らしさをもっている。
河合隼雄

20世紀の後半から21世紀初頭にいたるいまほど、日本の女性が子育てにのめりこみ、子どもに密着して暮らしている時代は、ない。これまで日本人は、「貧しさ」と「母子分離」のなかで子どもをどう育てるべきかというノウハウは知っていた。ところが「豊かさ」と「母子密着」のなかで子育てがどうあるべきかということについては、ほとんど何ひとつ知らないといってよい。日本の子どもたちの問題はさまざまあるが、なかで最大のものは「やる気」の欠如であって、(中略)若者たちの「生きる力」の衰弱の直接の、そして最大の原因は、乳幼児期から子どもに密着し、子どもを生きがいとしている母親の子育てにある。

●第一子誕生後の夫婦関係
●「スキンシップ礼賛(らいさん)」の罠
●添い寝が子育てをつらくする
●「叱らない育児」の末に……
●「二人目は産む気になれません」
●「無私の愛」という名の支配
●「母親向き」の女性は3割足らず
●「夫の支え」が最も大事な数年間
●横行する「隠された暴力」
●子どもにのしかかる「働かない母」


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書誌情報

紙版

発売日

2004年05月22日

ISBN

9784062722568

判型

新書

価格

定価:922円(本体838円)

通巻番号

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介