
「個性」なんかいらない!
コセイナンカイラナイコドモタチヲジリツサセルショホウセン
- 著: 小林 道雄

子供の心がわかる本
子どもたちはどこか病んでいる。しかし、それを克服する素晴らしさをもっている。
河合隼雄
いまどき女子大生の「心」を古希を迎えた著者が究明!!
若いころの私は、自分の性格についてはよく考えさせられた。だいたいは、「どうして俺はこうなんだ……」と反省したり自己嫌悪に陥ったりすることが多かった。ただ、自分の個性については、そのころも今もほとんど考えたことがない。(中略)考えてみれば当たり前なのだ。人にはみな個性があり、それが性格や才能として表れているわけだから、何も個性などという言葉を持ち出す必要はないのである。(中略)ところが、今の若い人たちは個性という言葉にひどくとらわれていて、「自分には個性がない」と悩んだりしている人もいる。これはとてもおかしな話なので、いつか言わなければいけないなと思っていた。
●「一人でいるのはつらい」
●「親友」と「真友」
●「バカ」呼ばわりできる訓練を
●増え続ける表現力障害児
●習うより倣え
●「個性がない」などありえない
●難しい「才能」の育成
●対立しない「自由」と「抑制」
●「友だち親子」の欺瞞
●空虚な「しあわせ家族」
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書誌情報
紙版
発売日
2004年10月22日
ISBN
9784062722803
判型
新書
価格
定価:922円(本体838円)
通巻番号
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社+α新書