
とらえどころのない中国人のとらえかた 現代北京生活事情
トラエドコロノナイチュウゴクジンノトラエカタゲンダイペキンセイカツジジョウ
- 著: 宮岸 雄介

なぜ、中国人は「お礼状」を出さないのか!?
56の民族が共存する万華鏡国家を読み解く
なぜ、中国への好悪は両極端になるのか!?
住んでみて初めてわかった彼らの素顔と本音
相手のことを気にかける日本のマナーは美徳であるが、その相手も自分と同じ考えを持っているはずだという「自己同一視」を前提としている。そもそも日中両国の間には、大陸と島国という歴然とした気候風土の決定的な違いが存在し、その習慣や感性といった国民性も水と油ほどの違いがある。しかし、同一視の狭い了見は、違いを違いと認識する前に、アジア諸国を発展途上国と見なし、文化的異質性をも遅れたものと判断しがちである。北京に暮らして、「中国人は」と性急に定義づけするよりも、目の前の中国の友人と対等に真摯に付き合うことの大切さを痛感した。好き嫌いという感情はさておき、それぞれの違いをまず認め合い、お互いのいい面を学び合えたら、両国は最高のパートナーになれるのではないか。
●車内のマナーは最悪、心は優しく
●中国には中国の常識がある
●多民族共存の知恵「差不多」
●服務員(店員)様は神様です
●土足で人の家に入ってくる中国人
●街に満ち溢れる「文明」という語
●「一期一会」は中国では通じない
●「人と違うこと」を認める文化
●あなたはすぐ日本人だとわかる!
●歴史の壁をいかに乗り越えるか
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書誌情報
紙版
発売日
2007年01月24日
ISBN
9784062724180
判型
新書
価格
定価:922円(本体838円)
通巻番号
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社+α新書