時代劇の色気

時代劇の色気

ジダイゲキノイロケ

講談社+α新書

尾上松之助「内蔵助」から、里見浩太朗「黄門さま」まで。
この痛快さ面白さが今の“一服の清涼剤”
水戸黄門、大奥、忠臣蔵、鬼平、新撰組。時代劇の王道を裏話たっぷりに斬りまくる!

戦前の時代劇は、政府の思想弾圧に対する逃避、あるいは、ささやかな抵抗として発達した。“一服の清涼剤”と呼ばれたのは、そのためである。戦後の高度成長の時代に、時代劇の魅力が色褪せたのは、けだし当然かもしれない。しかし、いろんな意味で閉塞感が強くなったいま、時代劇の痛快さ、面白さが、もう一度見直されてもいいのではないか。池波正太郎や藤沢周平原作の映像化によって、女性や若い層に時代劇ファンが増えたのは結構なことで、時代劇の流れや基本的知識があれば、さらに面白くなるはずである。この本は入門書というような固苦しいものではなく、時代劇横丁の散歩のつもりで書いた。それも気ままな散策と思っていただこう。

●三倍楽しめる基礎知識
●一両はざっと十万円
●庶民の夢が生んだ「水戸黄門」
●森繁の予定が東野英治郎に
●マンガのような由美かおる
●宝の持ち腐れ“大奥ドラマ”
●『忠臣蔵』大安売り
●戦前最高の内蔵助は大河内
●大忙しの大岡越前守
●鬼平、やはり吉右衛門


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書誌情報

紙版

発売日

2007年08月24日

ISBN

9784062724531

判型

新書

価格

定価:880円(本体800円)

通巻番号

ページ数

208ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介