「寅さん」が愛した汽車旅

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「寅さん」が愛した汽車旅

トラサンガアイシタキシャタビ

講談社+α新書

寅さんの旅にはいつも鉄道があり、寅さんは小さなローカル線を愛し、温かい目で鉄道を見つめていた。私はこれまで寅さんが訪れた全国各地の町をほとんど訪れたが、寅さん亡き現在、無性に寅さんに会いたくなった。会えないとはわかっていても、寅さんの足跡、匂いを求めて私は旅を続けることにした。


鉄ちゃん写真家が訪ね歩いた「寅さんの轍」。
映画『男はつらいよ』が踏破したローカル線。
北海道、青森、新潟、岡山、福井・・・いつも温かい目で鉄道を見つめた「師」を追って。

寅さんの旅にはいつも鉄道があり、寅さんは小さなローカル線を愛し、温かい目で鉄道を見つめていた。地方都市の場末の映画館で寅さんを見ながら、私は、まさしくこの時代に寅さんとともに、全国の鉄道を乗り継いで旅をしてきた。その結果、なんとかして写真家として、モノ書きとしてもメシが食えるようになった。私の自慢と誇りは、寅さんと一緒に旅をして、寅さんから人生の喜怒哀楽をいろいろ学んだことである。寅さんは、これまでの私の人生の「師」なのである。(中略)私はこれまで寅さんが訪れた全国各地の町をほとんど訪れたが、寅さん亡き現在、無性に寅さんに会いたくなった。会えないとはわかっていても、寅さんの足跡、匂いを求めて私は旅を続けることにした。

●寅さんと蒸気機関車の旅
●寅さん=デコイチ
●デコイチとカーチェイス
●渡世人とダブるシロクニ
●寅さんとローカル線の旅
●倍賞千恵子と都電の関係
●大正ロマンの丸窓電車
●寅さんもケガした久大本線
●「海回り」の予讃本線
●寅さんと飛行機、新幹線の旅


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目次

まえがき
第1章 寅さんと蒸気機関車の旅
任侠映画を彷彿とさせた寅さん
寅さんは私の心のデコイチ
木曽川どっぽーん事件
寅さん=デコイチ
デコイチの弟分
デコイチとカーチェイス
渡世人とダブるシロクニ
デコイチ、忍法雲隠れ
時代はディーゼル機関車へ
北海道からSLが消え始めた
保存SL・シーチョンチョン
惜別の意味を込めた撮影
第2章 寅さんとローカル線の旅
倍賞千恵子と都電の関係
野に返った軽便鉄道
わが故郷の誇り・福井の私鉄
鉱山鉄道・栗原電鉄
都内のローカル線・金町線
特急「有明」で出会った部長
命拾いした国鉄五能線
レッドトレインに乗った寅さん
炭鉱全盛期の田川伊田駅
空転するシゴロクを楽しむ?
大正ロマンの丸窓電車
寅さんもケガした久大本線
第二の故郷、会津・滝谷駅
SL廃止を暗示した山陰本線
函館本線で「駅ホテル」から排除
「海回り」の予讃本線
まぼろしの鉄道
二つ目キューロク
珠玉のローカル線
「本線」とは名ばかり
上野駅での別れ
第3章 寅さんと飛行機、新幹線の旅
数少ない飛行機体験
苦手な飛行機
トラのふんどしは必需品
バス停での名シーン
日本最古のケーブルカー
3両編成の気動車
ブルートレイン初乗車
北恵那鉄道の廃線跡
若いふたりは新幹線
高松琴平電鉄
唯一、鉄道が出てこない?
渡し船で島に渡る
第4章 寅さんは遠くなりにけり
柴又は寅さん時代のまま
鉄道跡地にバブルの遺産
廃線相次ぐローカル線
独房のようなビジネスホテル
寅さんはメタボリック?
「家族」と「美しい風景」と
労働者讃歌
日本はどこへ行くのか?
あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2008年04月19日

ISBN

9784062724944

判型

新書

価格

定価:880円(本体800円)

通巻番号

ページ数

208ページ

シリーズ

講談社+α新書

電子版

発売日

2014年02月14日

JDCN

0627249400100011000G

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