プライド・オブ・YEN 日本の誇りを賭けた「鳩山」のクーデター

プライド・オブ・YEN 日本の誇りを賭けた「鳩山」のクーデター

プライドオブエンニホンノホコリヲカケタハトヤマノクーデター

講談社+α新書

次官として大蔵官僚のトップに立っていた一九七一年、鳩山威一郎を首謀者とする「YEN」のクーデター計画が、権力の堅牢な要塞を思わせる石づくりの大蔵省本庁舎の奥でひそかに企てられていた。-CR- それは、父一郎を翻弄したあの運命が威一郎の前にも立ちあらわれたかのような不思議な偶然だった。-CR- YENの真の独立をめざして威一郎が行動を起こそうとしたこの年、「円」は日本の通貨として誕生して百年を迎えたのである。-CR- その百年の年に、威一郎は百年の計を図ったのだ。(第一章より)


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書誌情報

紙版

発売日

2009年08月22日

ISBN

9784062725972

判型

新書

価格

定価:922円(本体838円)

通巻番号

ページ数

192ページ

シリーズ

講談社+α新書

初出

『文藝春秋ノンフィクション創刊号』1987年4月「百年の誤算」掲載、『週刊ポスト』2005年2月4日号~2月25日掲載をもとに新たに書き下ろしたもの。

著者紹介

著: 杉山 隆男(スギヤマ タカオ)

すぎやま・たかお 1952年、東京都に生まれる。作家。一橋大学社会学部卒業後、読売新聞記者を経て、著作活動に入る。1986年、日本の新聞界の大変換期をダイナミックに描いた処女作『メディアの興亡』(文藝春秋)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。自衛官たちの生きざまを追った『兵士に聞け』(新潮社)に続き、『兵士を見よ』『兵士を追え』『兵士に告ぐ』『兵士になれなかった三島由紀夫』(以上、小学館)の自衛隊五部作が話題となる。他の著書には、ベルリンの壁崩壊前後の東欧を描いた『きのうの祖国』『東ドイツ解体工場』(以上、講談社)などがある。