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フーゾクの日本史
フーゾクノニホンシ
- 著: 岩永 文夫

万葉集の時代から脈々と受け継いだエッチのDNA
遊行女婦、白拍手、花魁、ソープ嬢、そして、ヘルス嬢が彩る、もう一つの日本史とは?
ところで、玄人と呼ばれる女性たちの仕事を筆者は現代の有り様をもあわせてフーゾクと呼んでいる。それは遊女のいた遊廓から私娼のいた岡場所、いや江戸時代だけではなく、それ以前の遊行女婦やあそび女、くぐつ女、白拍子、江戸以降の矢場女や銘酒屋の酌婦、赤線の女にソープ嬢。さらに実際にはセックスをやらないで射精だけをうながす現代のヘルス嬢などのニューフーゾクの女性たちすべてをもって。(中略)
それを万葉の昔から現代までのさまざまな時代の文学作品を通して、その中に描かれているフーゾクのいろいろを眺めてみると……、そこにもう一つの日本史が立ち現れてくるのだ。これが実に面白い!――<「まえがき」より>
●『万葉集』に登場する遊行女婦
●一夜の値段は穀一升か布五尺
●鎌倉幕府と遊女別当
●吉原の華だった花魁おす川
●荷風が記した“吉原初体験”
●赤線・青線・白線・黒線
●売春防止法で消えた娼婦の街
●トルコ風呂からソープランドへ
●京都・花街のフーゾク
●一九八〇年代のフーゾク大革命
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書誌情報
紙版
発売日
2011年04月22日
ISBN
9784062726276
判型
新書
価格
定価:922円(本体838円)
通巻番号
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社+α新書