庶民に愛された地獄信仰の謎 小野小町は奪衣婆になったのか

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庶民に愛された地獄信仰の謎 小野小町は奪衣婆になったのか

ショミンニアイサレタジゴクシンコウノナゾオノノコマチハダツエバニナッタノカ

講談社+α新書

「あの世」は「この世」よりおもしろい!
恐いけどのんきな閻魔、鬼卒もすぐ隣にいる
別府、箱根、京都など日本中に遺る「地獄」には日本人の粋な「適当さ」が息づいている

お寺の境内の端や門の外、墓地の前、川のほとりなどにひっそりと立つ小さなお堂を見つけたら、そっと覗いてみよう。そこはもしかしたら、地獄かもしれない。(中略)ものすごく恐いけれどどこかのんきで、不思議に極楽な日本の地獄。名もなき過去の人たちが生み出してきたこの闇のワンダーランドにもう一度親しみ直せば、この世を生きることがもっとおもしろくなると思う。日本の地獄の豊かな世界を受け継ぎながら、私たち今日の庶民も、ダークファンタジーをさらに紡いでいこう(これを冥界補完計画という)。地獄の謎を楽しみながら、奪衣婆や閻魔さまの正体をつくっていこう。身近な冥界へ、ようこそ! 地獄は私たちのためにある。

●地獄の覗きかた
●葬式仏教万歳!
●地獄のちょい役列伝
●東京一の巨大地獄
●蒙古斑は奪衣婆につねられた痕
●日本の地獄発祥の地、京都
●世界の三途の川
●首都に1番近い火山地獄、箱根
●別府地獄巡り、奪衣バスガイドの夢
●閻魔さまになにをお願いするのか


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書誌情報

紙版

発売日

2010年10月21日

ISBN

9784062726641

判型

新書

価格

定価:922円(本体838円)

通巻番号

ページ数

208ページ

シリーズ

講談社+α新書

初出

以下の文章を加筆・修正したものに、書き下ろしをたいへん大幅に加えたもの。『散歩の達人』(交通新聞社)2007年9月号「奪衣婆めぐり 閻魔様の傍らのお婆さんに愛を!」、2008年4~9月号連載『今月の地獄 セイカツニジゴクヲトリモドソウ』第1~6回、『旅の手帖』(交通新聞社)2009年2月号「硫気漂う箱根は、地獄も極楽も一流の、完全な「あの世」だった!」、『アスペクト』(アスペクト)2008年9月号連載「だらけだらけ」第13回「さわやかな死者だらけの話」

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