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ハーバーマス
ハーバーマスコミュニケーションコウイ
- 著: 中岡 成文
●ハーバーマス(Jurgen Habermas 1929‐)
ドイツの哲学者。近代を築いた礎石としての「合理性」をあくまで信頼し、強制や支配のないコミュニケーションによって生み出される合意こそが、真に生産的な力であると見なす。主な著作に、『公共性の構造転換』『コミュニケーション行為の理論』『新たな不透明性』『事実性と妥当』など。
コミュニケーション行為(Kommunikatives Handeln)
人間には暴力・抑圧に支配されず対話を交わし、相互理解に到達するコミュニケーション的理性の力が与えられている。近代社会は、人間が初めて宗教や因習などの非理性的な力を脱し、民主的な原理が一人立ちした時代である。だが同時にシステムの力も強大となり、計算・支配する思考、そこから生じる人間疎外も強固になり、コミュニケーション的理性の可能性は十分に実現していない。ハーバーマスはあくまでも人間のコミュニケーションへの信頼を保とうとする。相互の平等な対話によって支えられた合理性の実現こそが真の秩序を生み出す。
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書誌情報
紙版
発売日
2003年07月11日
ISBN
9784062743556
判型
四六変型
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
314ページ
初出
本書はシリーズ「現代思想の冒険者たち」27巻『ハーバーマス』の新装版。