アレント

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アレント

アレントコウキョウセイノフッケン

全体主義の起源を解明する

公共性の復権(recovery of the public)
近代以降、人対人の相互行為であるべき政治に「仕事」や「労働」という人対物の一方的行為のモデルが適用されたことが、20世紀、全体主義という怪物の跋扈をもたらした。「活動」とは、アリストテレス的な「実践」概念の復活であり、その舞台となる公的領域とは、人々が対等な立場で対話する空間である。この自由を本質とする「活動」として政治を再生しようとする試みは、大衆社会のなかで立脚点を喪失した人間の救済をめざすアレントの問題意識の結実であり、政治が公的な営為であることを我々に再確認させる。

<付録>
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書誌情報

紙版

発売日

2005年04月15日

ISBN

9784062743594

判型

四六変型

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

406ページ

初出

シリーズ「現代思想の冒険者たち」17巻『アレント』

著者紹介

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