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ロールズ
ロールズセイギノゲンリ
- 著: 川本 隆史
正義論は教説ではなく1つの活動である
正義の原理(principles of justice)
「公正としての正義」はどのようにして達成可能か。「最大幸福原理」のみを追求する功利主義の克服をめざしたロールズは、社会契約説を現代の視点から再構成した「正義の二原理」を提唱する。――選挙権・被選挙権を保障する政治的自由、言論・集会の自由、思想および良心の自由等の「基本的自由の権利」は平等に分配されること(第一原理)。(1)公正な機会均等を確保したうえで、(2)最も不遇な人びとの暮らし向きの改善を図り、社会的・経済的な不平等を調整する(第二原理)。この画期的な分配原理こそ、<自由で平等な人びとが友愛の絆で結ばれた社会>を実現する出発点になるだろう。
<付録>
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書誌情報
紙版
発売日
2005年12月17日
ISBN
9784062743600
判型
四六変型
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
318ページ
初出
シリーズ「現代思想の冒険者たち」23巻『ロールズ』の新装版。