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花芯
カシン
- 著: 瀬戸内 寂聴

「きみという女は、からだじゅうのホックが外れている感じだ」。親の決めた許婚(いいなずけ)と結婚した園子は、ある日突然、恋を知った。相手は、夫の上司。そして……。平凡な若妻が男性遍歴を重ね完璧な娼婦になっていく姿を描き、発表当初「子宮作家」のレッテルを貼られ文壇的沈黙を余儀なくされた表題作他、瀬戸内晴美時代の幻の傑作5編を収録。
「繊細で、清らかな、言葉。」川上弘美
こんなに淫らで、こんなにも無垢な女がいただろうか?
晴美時代の記念碑的作品
「きみという女は、からだじゅうのホックが外れている感じだ」。親の決めた許婚(いいなずけ)と結婚した園子は、ある日突然、恋を知った。相手は、夫の上司。そして……。発表当時、著者に「子宮作家」のレッテルが貼られ、以後、長く文壇的沈黙を余儀なくされた表題作ほか、瀬戸内晴美時代の幻の傑作5編を収録。<解説・川上弘美>
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書誌情報
紙版
発売日
2005年02月15日
ISBN
9784062750080
判型
A6
価格
定価:660円(本体600円)
ページ数
264ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2014年12月12日
JDCN
0627500800100011000A
初出
「いろ」「女子大生・曲愛玲」「花芯」は、2001年1月新潮社より刊行された『瀬戸内寂聴全集 壱』を底本とし、「ざくろ」「聖衣」は、1976年1月に文春文庫より刊行された『花芯』を底本とする。