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分冊文庫版 絡新婦の理(三)
ブンサツブンコバンジョロウグモノコトワリ3
- 著: 京極 夏彦

「蜘蛛は自分では何もしないんだよ。罠を張って獲物がかかるのを――真ん中でただ待っているんだ」中善寺はそう云った。
「こうなったら仕方がない。望んで蜘蛛の罠に嵌ってやるんだよ」。絞殺魔が捕縛されてなお迷走する捜査を横目に重い腰をあげる京極堂。事件の構造は連続目潰し殺人とさながら合わせ鏡であると探偵・益田、刑事・青木に気づかせた古書肆(こしょし)は敵の術策を思う。当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな――。
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書誌情報
紙版
発売日
2006年02月15日
ISBN
9784062753166
判型
A6
価格
定価:607円(本体552円)
ページ数
304ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2012年07月06日
JDCN
0627531600100011000E
初出
講談社ノベルス版『絡新婦の理』は’96年11月に刊行。『文庫版 絡新婦の理』は’02年9月に刊行。文庫版として出版するにあたり本文レイアウトに合わせて加筆・訂正を行い体裁の一部を変更。『分冊文庫版 絡新婦の理』の編集・組版にあたっては「文庫版」を底本に再度校訂。