溺れ花

溺れ花

オボレバナ

講談社文庫

許されぬ仲なれど……
互いを求める男と女

「抱いて……お願い」雪のように白く、なめらかな肌をくねらせて、女は舌をからめてくる。男は袷(あわせ)の裾を割り、片手ですっと花芯(かしん)に触れる。小料理屋の女将おゆきと包丁人の多吉は、主人の目を忍んで情を通わせるうちに、さらなる魔道へと堕ちてゆく――。文庫書下ろし表題作他1編収録。手練の官能時代小説。


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書誌情報

紙版

発売日

2006年07月14日

ISBN

9784062754460

判型

A6

価格

定価:628円(本体571円)

ページ数

320ページ

シリーズ

講談社文庫

初出

’03年5月に有楽出版社より刊行されました単行本『おぼろ谷心中』に、書下ろし作品「溺れ花」を加え、改題したもの。

著者紹介

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