闇に濁る淵から

闇に濁る淵から

ヤミニニゴルフチカラ

講談社文庫

美しい森 少女の惨殺死体
第2次大戦前の英国田園地方を震撼させた猟奇殺人事件。マッデン元警部補が、鋭利な推理と緻密な捜査で冷酷なモンスターの正体に迫る。
寡作作家による待望の傑作サスペンス!

美しい田園地帯が広がる英国東南部。1932年の夏、ロンドン警視庁の警部補を辞め農場主となったマッデンは森の中で少女の惨殺死体を発見する。単純な事件と思われたが、捜査に加わった彼の推理により、各地で起こった凄惨な事件が掘り起こされて……。前作『夜の闇を待ちながら』に続く傑作サスペンス。

……英国だけにとどまらず、ベルリン、ウィーンなどの都市でも頻々に発生する少女惨殺の真犯人は、しだいに鎌首をもたげてきたナチスの脅威や、新たに風雲急を告げるヨーロッパの大動乱を不吉に予兆する悪魔のように、一見のどかな風物のなかに姿もなく徘徊しはじめる……――<訳者あとがきより>


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書誌情報

紙版

発売日

2007年02月08日

ISBN

9784062756389

判型

A6

価格

定価:985円(本体895円)

ページ数

576ページ

シリーズ

講談社文庫

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