蜂起には至らず 新左翼死人列伝

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蜂起には至らず 新左翼死人列伝

ホウキニハイタラズシンサヨクシニンレツデン

講談社文庫

1960~2000年 27人を悼む鎮魂の書

死屍累々。60年安保の樺(かんば)美智子さんから、2000年病死の島成郎(しげお)さんまで。ベトナム反戦、安田講堂占拠、よど号ハイジャック、連合赤軍、三菱重工爆破、中核VS.革マル、三里塚闘争――新左翼運動の中で落命し、あるいは自死した者たち。自らも活動家であった著者が、27人の死者への祈りを込めた挽歌!


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目次

第一章───樺美智子さんの思い
第二章───歌人岸上大作の自死の謎
第三章───引き裂かれて奥浩平さん
第四章───沸点への序章 山崎博昭さんの死
第五章───律義に迫った由比忠之進さん
第六章───赤軍派の根性を作った死(望月上史さん)
第七章───「隗より始めよ」の作家・高橋和巳
第八章───まず、早岐さん向山さんの処刑(早岐やす子さん、向山茂徳さん)
第九章───なぜに? 遠山美枝子さんの死
第十章───真摯なる知識人の悲劇(山田孝さん)
第十一章──世界の“先駆”としての二人(奥平剛士さん、安田安之さん)
第十二章──斃れた一人のシンパの墓(川口大三郎さん)
第十三章──自死の孤立の深さ(森恒夫さん)
第十四章──“前迫精神”のゆくえ(前迫勝士さん)
第十五章──中核派トップの死(本多延嘉さん)
第十六章──ピュア精神……とは(斎藤和さん)
第十七章──ぶきっちょな解放派のごり(その1、中原一さん)
第十八章──ぶきっちょな解放派のごり(その2、中原一さん)
第十九章──大地に斃れた青年(東山薫さん)
第二十章──挫折と沈黙の先取り詩人(谷口利男さん)
第二十一章─農民はイエス、大地は神(戸村一作さん)
第二十二章─山谷の魂に賭けた二人(佐藤満夫さん、山岡強一さん)
第二十三章─人の好いゲリラがゲリラに(若宮正則さん)
第二十四章─流浪の客死革命家(田宮高麿さん)
第二十五章─将たる器、島成郎

書誌情報

紙版

発売日

2007年04月13日

ISBN

9784062756969

判型

A6

価格

定価:806円(本体733円)

ページ数

448ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2011年12月16日

JDCN

0627569600100011000V

初出

月刊誌『本』連載(’01年3月号~’03年3月号)の後、’03年4月に小社より単行本として刊行。

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