小児救急

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電子あり

小児救急

ショウニキュウキュウ

講談社文庫

深刻な医師不足による激務で、自殺に追い込まれた小児科医。誤診、たらいまわしで幼い命を落とした子どもたち。崩壊寸前の危機に瀕する小児医療。「子どもたちの未来のために、私たちができることは何か」気鋭の新聞記者が真摯に問いかける。全国で起こった母親たちの新たな動きを大幅加筆して文庫化。※本書は小社より単行本として刊行された『小児救急「悲しみの家族たち」の物語』に大幅加筆したものです。


深刻な医師不足による激務で、自殺に追い込まれた小児科医。誤診、たらいまわしで幼い命を落とした子どもたち。崩壊寸前の危機に瀕する小児医療。「子どもたちの未来のために、私たちができることは何か」気鋭の新聞記者が真摯に問いかける。全国で起こった母親たちの新たな動きを大幅加筆して文庫化。


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目次

まえがき
第一章 ある小児科医の自殺
中原利郎医師(四四歳)の場合
 八月一六日
 「小児科医は天職だ」
 小児科は採算がとれない
 「俺は病院に殺される!」
 合格通知
 小児には、未来があり
 母として、妻として
 署名活動
第二章 たらいまわし
岩手県一関市・佐藤頼ちゃん(七ヵ月)の場合
 2DKのアパート
 深夜の発熱
 「頼! 頼! 頼!」
 押し寄せる声
 国会質問
 医師会はどう動いたのか
 盛岡の新しい小児救急システム
 小児救急を変えたい
第三章 誤診と引き継ぎミス
東京都葛飾区・豊田理貴ちゃん(五歳)の場合
 辛い記憶
 理貴ちゃんの成長
 引き継ぎの歯車
 内部告発
 ある小児科研修医
 日本一の小児科医を支えるもの
 「命を救えるのは、お医者さんだけです」
 招待状
第四章 私たちにできること
三家族と日本小児科学会理事・中澤誠の「格闘」
 患者と医師の新しい出会い
 「いい医者って何だね?」
 小児救急プロジェクトチーム
 地域の総力戦
 「夜間救急の治療費は、もっと高くてもいいんです」
 鳴りやまない拍手
単行本あとがき
『小児救急』その後──文庫版のあとがきに代えて

書誌情報

紙版

発売日

2008年12月12日

ISBN

9784062761994

判型

A6

価格

定価:817円(本体743円)

ページ数

464ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2016年04月08日

JDCN

0627619900100011000Q

初出

2005年4月、小社より単行本として刊行された『小児救急「悲しみの家族たち」』の物語に大幅加筆したもの。

著者紹介

著: 鈴木 敦秋(スズキ ノブアキ)

1963年東京都生まれ。明治大学卒業。商社勤務を経て、'90年読売新聞社に入社。医療取材に長く関わり、'07年に著書『明香ちゃんの心臓〈検証〉東京女子医大病院事件』で第29回講談社ノンフィクション賞を受賞。 他の著書に『大学病院に、メス!』(講談社)、共著に『尊厳死を考える』(中央法規出版)などがある。

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