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薬好き日本人のための 薬の雑学事典
クスリズキニホンジンノタメノクスリノザツガクジテン
- 著: 天野 宏

サプリの過剰摂取は死亡リスクを上げる! 点眼式の液体目薬を日本に伝えたのは、ローマ字で有名なヘボンだった。坐薬は体温で溶けるチョコレートがベースである。深刻な薬害を起こしたサリドマイドは多発性骨髄腫薬として復活した等、薬の文化社会学から効能までを解説。薬の販売方法や許認可システムなど日本独自の特殊な事情も網羅。(講談社文庫)
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目次
I 薬の“文化社会学”
1 ローマ字のヘボンが教えた目薬
2 目薬を売った商売上手な新聞記者
3 薬をつくり行商もした新撰組、土方歳三
4 薬も伝えた、唐招提寺の鑑真
5 呪術の影響を受けた薬
6 国が初めて認めた薬
7 薬の裁判で薬業者と闘った福澤諭吉
8 薬代に一割の“印紙税”
9 消えた昔からの有名な薬
10 薬も取り締まった警察
11 薬剤師の名称が“薬師”に
12 元気がない富山の薬売り
13 九割引きもあった薬の販売合戦
14 「大廉売」の表示もある薬のチラシ広告
15 偽薬の見分け方を教えたオランダ人
16 外国人がほとんどをつくった“薬の六法全書”
17 薬学の遅れは大学教授の仲たがい
18 消滅しかけた日本の薬学
19 新入生は九人、東京帝国大学製薬学科
20 伊豆下田からでた薬剤師試験合格者第一号
II 薬の“民俗学”
21 赤くはない人参
22 お菓子ではない“ういろう”
23 お茶は薬だった
24 高貴薬だった砂糖
25 熊の胆嚢からつくった薬
26 キニーネで命びろいした福澤諭吉
27 お寺と縁の深い“はらくすり”
28 伊吹モグサの“ふるさと”東海道柏原
29 目薬の液もれにワイン栓がひらめいた浪士
30 印籠は現代のピルケース
31 ティーバッグの“元祖”は振り出し薬
32 薬がつくった町
33 大阪の“とめの祭り”神農祭は薬の祭り
34 かつて五月五日は薬猟の日
35 夏を知らせた薬売り
36 胃腸薬が手放せない日本人
37 名医をヒントに名づけた薬
38 カタカナの薬の名前でヒット
39 ミイラの語源は薬、薬名の由来
40 富山のほかにもある薬売り
III 手軽で身近な薬の雑学
41 意見は真っ二つ、コンビニの薬販売
42 違いがある薬局とコンビニのドリンク剤
43 薬局でも買える、医師も使う薬
44 インターネット、カタログ販売で買える薬
45 問題になったテレビ電話による薬販売
他
書誌情報
紙版
発売日
2009年05月15日
ISBN
9784062763530
判型
A6
価格
定価:639円(本体581円)
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2014年03月14日
JDCN
0627635300100011000A