黙秘

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黙秘

モクヒ

講談社文庫

釧館ユニバーサルホテルで起きた殺人事件。犯人の女は、自ら「人を刺しました。救急車をお願いします」とフロントに電話をかけてきた。駆けつけたホテルマンは、絶命した男性を発見する。警察に連行された女は、札幌に住む主婦であった。住所・氏名を明かしたのち、黙秘を貫く被疑者は、なにを守ろうとしているのか。彼女を殺人罪で起訴した検事・森島が、真相に迫る。法廷を舞台にした傑作ミステリ。(講談社文庫)


北海道のホテルの一室で、男を刺した女性は、氏名と住所を明かしたのち堅く口を閉ざした。殺されたのは有名な精神科医だった。犯人の女性が、どうしても護りたかった秘密とは。彼女を殺人罪で起訴した検事の森島(もりしま)は、その扉をこじ開けようとするのだが!? 法廷ミステリーの白眉!(『Pの迷宮』加筆・改題)


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目次

序章 事 件
第一部 一九九六年
発 作
家 族
勇 気
宣 告
第二部 沈黙の殺人者
依 頼
公 判
病 因
留 学
再 会
第三部 正常と異常
証 言
葛 藤
殺 意
終章 判 決

書誌情報

紙版

発売日

2009年07月15日

ISBN

9784062764148

判型

A6

価格

定価:1,068円(本体971円)

ページ数

672ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2012年10月26日

JDCN

0627641400100011000C

初出

2003年9月に角川書店より刊行された「Pの迷宮」を講談社文庫収録にあたり加筆、改題したもの。

著者紹介

著: 深谷 忠記(フカヤ タダキ)

1943年東京生まれ。東京大学理学部卒業。'82年『ハーメルンの笛を聴け』が江戸川乱歩賞の最終候補に、'85年『殺人ウイルスを追え』がサントリーミステリー大賞の佳作入選。緻密な構成と論理に支えられた謎解き、善と悪の間で揺れる濃密な人間ドラマを追及している。『多摩湖・洞爺湖殺人ライン』など“壮&美緒″シリーズをはじめ、『自白の風景』『目撃』『審判』『悲劇もしくは喜劇』など法廷ミステリーの読み応えにも定評がある。

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