
マイページに作品情報をお届け!
旅のいろ
タビノイロ
- 著: 北方 謙三

聖女か魔女か。卓抜した経営センスで破綻会社を再建し、名もなき映画監督や料理人に一夜の成功と限りない快楽をもたらす女、聖子。しかし彼女に関係した男たちには必ず、破滅か死が訪れる。毀(こわ)れゆく者たちを見送った弁護士風間もまた、彼女の樹海に足を踏み入れるが!? 性の深淵を描ききる男と女のミステリー。
人を毀(こわ)していく衝動、命を削られゆく快楽
聖女か魔女か。卓抜した経営センスで破綻会社を再建し、名もなき映画監督や料理人に一夜の成功と限りない快楽をもたらす女、聖子。しかし彼女に関係した男たちには必ず、破滅か死が訪れる。毀(こわ)れゆく者たちを見送った弁護士風間もまた、彼女の樹海に足を踏み入れるが!?性の深淵を描ききる男と女のミステリー。
オンライン書店で購入する
目次
第一章 風のしるべ
第二章 薔薇の色
第三章 水の畔り
第四章 散る花
第五章 闇の中の雨
第六章 樹海
第七章 沼の深さ
第八章 虹の色
書誌情報
紙版
発売日
2009年09月15日
ISBN
9784062764605
判型
A6
価格
定価:869円(本体790円)
ページ数
560ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2014年10月10日
JDCN
0627646000100011000U
初出
2006年5月に小社より刊行した。
著者紹介
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒。’70年「明るい街へ」でデビュー。’81年『弔鐘はるかなり』でハードボイルド小説に新境地を開く。’83年『眠りなき夜』で日本冒険小説協会大賞、吉川英治文学新人賞、’85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。’89年『武王の門』で歴史小説に挑み、’91年『破軍の星』で柴田錬三郎賞を受賞。さらに近年は『三国志』など中国小説での活躍も目覚ましく、2004年『楊家将』で吉川英治文学賞に、’06年には『水滸伝』全19巻で司馬遼太郎賞に、’11年『楊令伝』で毎日出版文化賞に輝く。このほか’09年日本ミステリー文学大賞受賞、’13年紫綬褒章受章。