インターネットと中国共産党 「人民網」体験記

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インターネットと中国共産党 「人民網」体験記

インターネットトチュウゴクキョウサントウジンミンモウタイケンキ

講談社文庫

これが中国流メディア観なのか……報道と宣伝のあいだで

<文庫オリジナル>若き記者の見た首都北京と地方の現実

「人民日報」のインターネット部門「人民網」に派遣された日本人新聞記者の目に映じたものは……。有人宇宙飛行の成功や北京五輪を前に高揚する大国意識。想像を絶する首都と地方の格差。そして投げつけられた「日本鬼子(リーベングイズ)」の罵声。中国共産党の報道観、世論観に触れて考えた清新な記録。

男の顔が怒りにゆがむ。「日本鬼子(リーベングイズ)!」押し殺した声だった。日本人に対するののしり言葉。文章や映画では目にしていたが、北京に来て4ヵ月、面と向かって言われたことはない。なんと言い返していいのかわからない。――<本文より>


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書誌情報

紙版

発売日

2009年12月15日

ISBN

9784062765350

判型

A6

価格

定価:765円(本体695円)

ページ数

384ページ

シリーズ

講談社文庫

初出

第4章までは2007年10月~2008年12月にかけて、講談社のポータルサイト『MouRa』のなかの「証言@アリエス」に13回にわたって断続的に掲載された「内側から見た「人民網」」」を加筆、訂正したもの。第5章と第6章および終章を新たに書き下ろした。

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