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あなたの正しさと、ぼくのセツナさ
アナタノタダシサトボクノセツナサ
- 著: 三輪 太郎

株の売買で崩壊した「ぼく」。髑髏の山を築いたポル・ポトに会いに……。ライバルは命を懸けてまで、何を知りたかったのか? ーー1985年。ぼくは、未曾有のバブル景気の端緒となったこの年に、株のディーラーになった。同い年の永遠のライバル、修一の背中を追って。狂奔する相場に「運命の日(ドゥームズ・デイ)」が過ぎ去ったあと、修一はカンボジアへと姿を消した。彼は何を求めて森に入ったのか? 私たちの正しさや生きる意味を問う、挑戦的物語。
◎「奴はぼくを完膚なきまで叩きのめして、殺意を抱かせた。何と薄情で、身勝手で、鼻持ちならない、唯我独尊野郎だろう。」<本文より>
◎「しまった!すばらしい作品の出現を、4年遅れで祝福させてもらいたい。」<白石一文「解説」より>
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書誌情報
紙版
発売日
2010年06月15日
ISBN
9784062766791
判型
A6
価格
定価:817円(本体743円)
ページ数
416ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2020年11月20日
JDCN
06A0000000000133069C
初出
2006年に「第1回・日経小説大賞」で佳作を受賞し、2007年に日本経済新聞社から出版された作品に、大幅に加筆・修正を加えた。(受賞時・出版時のタイトルは「ポル・ポトの掌」)。