大江戸人情花火

夜空に咲く大輪の華は江戸っ子の夢だ。
1代で江戸1番の花火師に駆け上がった玉屋市兵衛、感動の夫婦の物語。

花火職人清七に降って湧いた鍵屋の主（あるじ）弥兵衛からの暖簾分けの話。なぜ俺が、と考える暇もなく、職人を集め、火薬を調達し、資金繰りに走る。お披露目は夏の大川だ。女房と2人3脚で暖簾を大きくした清七は、玉屋市兵衛と名乗った。大輪の華ひらく一瞬に、すべてを賭けた江戸っ子の心意気が沁みる感動の一代記！

目次

第一章　暖簾分け
第二章　川開き前
第三章　大番頭
第四章　勧進元
第五章　和解
第六章　騒動
第七章　線香花火
第八章　玉屋炎上

書誌情報

紙版

• 発売日: 2010年07月15日
• ISBN: 9784062766913
• 判型: A6
• 価格: 定価：817円（本体743円）
• ページ数: 448ページ
• シリーズ: 講談社文庫

電子版

• 発売日: 2011年12月02日
• JDCN: 0627669100100011000H

初出

２００７年７月に小社より刊行された。

著者紹介

著： 稲葉　稔（イナバ　ミノル）

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